[2019] Ruche di Castagnole Monferrato Clasicルケ ディ カスタニョーレ モンフェッラート クラシック【ルカ フェラリス】

■2年連続トレビッキエーリ! ルケ ディ カスタニョーレ モンフェッラートクラシック
【ルカ フェラリス】
「デカンター」93 点 2017.10.2 試飲(デカンターが選ぶ 2017 年の最もエキサイティングなワイン特集、ブラインドテイスティングにて)
1979年生まれのルカ フェラリスは、フェラリス アグリコーラの4代目当主として活躍する人物です。ルカは、ルケの生産者協会の会長を務めており、この地域を代表する生産者として知られています。ワイナリーの歴史は、今からおよそ100年前の1921年にまでさかのぼります。
1899年にアメリカへ移り住んだルカの曾祖父、ルイジが得た資金を元手に妻のテレーザ(曾祖母)と息子のマルティーノ(祖父)が畑と建物を購入しました。
しかし、マルティーノの息子ルイジ(父)は、ワイナリーを継がず、トリノへ移り住み別の仕事についていました。
葡萄の栽培は行なっていたものの、収穫した葡萄は協同組合に販売していました。「父の世代の人々は、トリノに出稼ぎに行っていました。しかしここ10年ほどでルケが人気になったおかげで、人々が地元のワイナリーで働くようになってきています。
それぞれが植樹を行いエリア全体が復活したのです。
ルケが国際的に成功したことで簡易的な宿泊施設やレストランができ、観光地としても栄え、経済も活性化するようになったのです」。
【ルケの起源といわれる「特別なクリュ」】
ジャコモ カウダ司教はまさに「カスタニョーレ モンフェッラートのドン ペリニヨン」とでもいうべき人物です。なぜなら、彼こそがルケという葡萄品種のポテンシャルに初めて気が付き、人々にその価値を知らしめたからです。ルケは 1960 年代にはほとんど忘れ去られ、バルベーラなどと混植、混醸されることが一般的でした。そんな中、ルケのポテンシャルに気づいたジャコモ カウダ司教は、1964 年にルケを単植し、ルケだけを使ったワインを造り始めました。さらに、彼は、ルケ ディ カスタニョーレ モンフェッラートの 1987 年の DOC 認定にも尽力しました。こうした司教の功績を称え、1964 年に植樹したルケの畑は、「ヴィーニャ デル パッロコ(司教の葡萄畑)」と呼ばれており、ルケ ディ カスタニョーレ モンフェッラートで唯一、公式に「クリュ」として認められた重要な畑です。前の所有者がこの畑を手放す際に、この歴史的な葡萄畑にふさわしい生産者としてルカ フェラリスを推薦したことで、2016 年からルカ フェラリスが受け継ぐこととなりました。
多様な特徴を持つ複数の畑からの葡萄で造ります。粘土と凝灰岩土壌で、標高は 260m。
グリーンハーベストを行います。土壌が硬い粘土質なので、力強いワインとなります。機械が入ることの出来ない急斜面のため、手摘みで収穫します。収穫の時期が最も大事で、糖度とポリフェノール類が一番良い時期にしなければなりません。10~15 日間、温度管理したロータリーファーメンターで発酵させます。25 日間のマセラシオン期間中、一日一回パドル(櫂)を回転させ、色やアロマを抽出します。54hL の台形の大樽でマロラクティック発酵させ、適度な酸素を供給し、ワインの香りをクリーンに保ちます。その後、大樽で 6~9 ヶ月熟成させます。自然に酸化するので、エレガントな香りが付きます。ろ過せず瓶詰し、3 ヶ月寝かせます。色はビアンクに比べ濃く、香りは深みがあります。集約した葡萄を使うため、6~7 年熟成出来ます。
[2019] Ruche di Castagnole Monferrato Clasicルケ ディ カスタニョーレ モンフェッラート クラシック【ルカ フェラリス】